最近の研究成果によると、統合失調症は早い時期から治療を開始すればするほど、その後の経過がとても良好的だということがわかってきたのです。そのため、統合失調症の良好的な回復には、早期発見と早期治療がとても重要だと言われています。しかしながら、通常統合失調症の場合は、自分が病気であるという意識が患者自身にはありませんので、患者が訴えるちょっとした体の不調、少しの変化である統合失調症の症状の経過を周囲りの人が注意して見落とさないようにすること重要であり、家族や学校の他にも企業への知識が必要となってくるのです。統合失調症は、いままでは不治の病と考えられていました。しかし、現在では統合失調症にかかった人の約3/4の患者が軽快することがわかっています。
そしてなんと1/4の方は完治するとさえ言われています。統合失調症には色々なタイプがあり、決して経過も同じではありませんが、病気の初期段階の発症してから5年までにおいては、妄想や幻覚といった症状を引き起こす急性期から治療によって症状が和らぎ、寛解期の病状が安定する段階を1サイクルとして、何度かそのサイクルを繰り返す事がわかってきています。これらの時期が統合失調症全経過中の初期の段階と言われているのです。 統合失調症を発症してから、約5年~10年頃までの時期を中期段階と言われており、病状がこの時期では大きく2つに分かれていきます。
まずひとつは快方に向かって行くもので、もうひとつは通常心の中に存在する作用が見られない。あるいは、鈍っている状態である陰性症状がさらに強く残っていくといった状態です。再発を初期段階で繰り返していても、快方へ中期段階から向かうことも多いので、諦めずに根気よく治療していくことが重要だと言えます。 10年以上統合失調発症から経過すると、長期の段階に入ります。この時期は、統合失調症の方の最終的な段階であり、自立した生活を多くの人が送れるようになってきています。また、初老期に患者が入ると、病状が落ち着くといった場合が多いとも言われています。