精神療法というものが統合失調症の治療のひとつとしてあります。精神療法はカウンセリング、または心理療法とも呼ばれており、患者の内面を治療者が理解してサポートすることによって、精神状態が安定していく治療法です。主に心理的な問題から起こった精神的や神経症の不調などの治療法として精神療法は行われていますが、まず薬物療法を行うのが統合失調症の場合の原則と言えます。それは薬物療法によって精神療法を行うときに、症状の改善がみられ、精神的に安定している状態の方が効き目があるからです。薬物療法の中心といわれている抗精神病薬は、神経細胞レベルで統合失調症の症状をコントロールする効果を持っています。
それに対して精神療法は、精神状態や患者の悩みをよく理解し、心理的なサポートを行っていくことによって、心が安定した状態にしていくという役目を持っています。患者の訴えを理解し、心を傾けて、出来る限り患者に安心感を与え、訴える内容を整理することや、気持ちがゆったりとすることに精神療法は重点をおいています。また、患者の訴えを支持して、患者が抱える問題を一緒にに考え、その努力を評価することを行い、患者に安心感と自信を持たせ、安定した精神状態を保つことを目標としています。 患者と治療者の1対1の個人精神療法で通常の精神療法は行われます。
逆に、グループで行う集団精神療法というのがあります。集団精神療法は治療スタッフ2名程度、患者7~8人で行われ、メンバー同士が話し合うことで治療が進められます。それぞれの意見や悩みを患者が出し合うことで、互いの悩みを一緒に考え、意見を交わし合って、励まし合うことで、他人との接し方を学ぶことで、社会性を身に付けるということにもつながるのです。さらに、自分はひとりではないということを、他人と接することによって実感し、未来にも希望がもてるようになるのです。また、治療者にとっても集団精神療法は、患者の心の中が理解しやすくなり、治療の効果をあげることができると言われているのです。患者の心をうまく読みとり効果的な精神療法を行うことが重要なのです。